AWS_A5_10__ER5183溶接ワイヤの比較ER5356

AWS A5.10 ER5183溶接ワイヤとER5356溶接ワイヤを比較すると、考慮すべきいくつかの重要な違いと類似点があります。

類似点：

1. 組成：ER5183とER5356の両方は、アルミニウム（Al-Mg）溶接ワイヤであり、アルミニウムと合金化されたかなりの量のマグネシウムが含まれています。マグネシウムは、アルミニウム合金の強度、腐食抵抗、溶接性を改善するために追加されます。

2. 溶接の外観：溶接と陽極酸化後、両方のワイヤーが白い溶接を生成し、ベースメタルとの良好な色のマッチングを提供します。

3. 良好な腐食抵抗：両方のワイヤーは良好な耐食性を提供し、化学攻撃に対する耐性を必要とするアルミニウム合金の溶接に適しています。

違い：

1. マグネシウム含有量：ER5356には、通常、マグネシウム含有量が4.3〜5.2％のER5183と比較して、マグネシウムの割合が高くなります（約5％）。 ER5356のより高いマグネシウム含有量は、溶接されたジョイントの強度がわずかに高いことになる可能性があります。

2. 溶接アプリケーション：両方のワイヤはアルミニウムマグネシウム合金の溶接に適していますが、ER5183は、3％以上のマグネシウムを含む合金を溶接するためにより特別に設計されています。一方、ER5356は、アルミニウムマグネシウム亜鉛合金を含む、より広範なアルミニウム合金に使用できる、より汎用のワイヤーです。

3. 溶接プロセス：ER5356はTIG（タングステン不活性ガス）およびMIG（金属不活性ガス）溶接プロセスによく使用されますが、ER5183はこれらのプロセスにも適していますが、合金に応じてより特定の用途がある場合があります。

4. 溶接機械的特性：マグネシウム含有量の違いにより、ER5183およびER5356で作られた溶接の機械的特性はわずかに異なる場合があります。ただし、両方のワイヤーは、強度と延性の良い溶接を生成するように設計されています。

要約すると、ER5183とER5356溶接ワイヤの選択は、特定の用途と合金に溶接されることに依存します。 ER5183は、マグネシウムの割合が高い溶接合金により適していますが、ER5356はさまざまなアルミニウム合金に幅広い適用性を提供します。